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102 江ヶ崎城

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◼️ 江ヶ崎城のご説明 千葉県旭市
江ヶ崎城はかつて存在した椿海 (つばきのうみ)の南端に位置し、東の 低地から西へ突き出した半島状の微高地上築かれました。江ヶ崎城の北方、 南方、西方は椿海に面していることから、水上交通と密接に関わる城であっ たことが推察されます。

また、当時、椿海から太平洋に流れ出していた仁玉(にったま) 川にも面 していることから、椿海と太平洋を結ぶ水の道を押さえる役目も担っていた と考えられます。

椿海は江戸時代初期に干拓されるまで存在した巨大な湖で、現在の東庄 町、旭市、匝瑳市にまたがって広がり、その大きさは東西 12km、南北4 kmにおよびました。古代から中世において、重要な水運を担う水上交通の 大動脈でした。そのため、椿海を囲むようにたくさんの城郭が築かれました。

江ヶ崎城の北西 700mには、入江を挟んで仲島城があり、両城で連動し て椿海と仁玉川の水運を掌握していたと思われます。

江ヶ崎城の築城等に関する詳細は不明で、伝承も残っていません。しかし、 現在、江ヶ崎城の主郭と考える場所には子安神社が祀られていて、神社の境 内の北側、東側に水堀、西側は空堀になっています。さらに、水堀の内側に は土塁が残るとともに、周辺の民家の敷地等にも土塁が一部残存しています。

江ヶ崎城の周辺には、「鎮守郭」「東郭」 「西郭」などの小字名が残り、また、 古くは「馬場内」 「花だて」 「中屋敷」などの地名も存在していたといい、 それらの地名が城の存在を示しているといえます。

また、子安神社は、明治元年まで妙見社であり、妙見社は千葉氏の信仰 を集めた神社であることから、江ヶ崎城は千葉一族に関係する城だったことが 推察されます。仲島城は千葉一族である大須賀氏、加瀬氏に関係する城であ ることから、江ヶ崎城も仲島城、ひいては千葉一族との関係性が偲ばれます。

◼️御城印のご説明
椿海と太平洋を結ぶ水運の要衝地に築かれた江ヶ崎城の御城印には、地 形の分かる地図を配置しました。あわせて、連携して機能し ていたであろう仲島城の場所も地図上に図示しました。さら に、水上交通の発達した江ヶ崎城をイメージし、行き交う舟 を描きました。

江ヶ崎城は千葉一族と関係する城と思われるため、千葉 一族の家紋「九曜」をデザインしました。

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