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⬛︎ 田間城のご説明 千葉県東金市
田間城は九十九里平野に向かって伸びる標高約 50mの丘陵に築かれまし た。 現在、 城山の南東麓には田間神社が鎮座しています。 城山は急崖に囲まれ た天然の要害となっていて、 城下には街道が通り、交通の要衝地にあたります。 田間城は東金酒井氏の支城と考えられています。 東金酒井氏の本城東金 城が南西約2kmに位置し、 東金城と田間城が密接に連携しながら機能して いたことが分かります。
東金酒井氏は「鎌倉大草紙』によると、 享徳の乱によって起きた千葉氏の内 粉をうけて、 美濃から下向した東常緑(とうつねより)が部下の浜春利を東金城 に入れたことにはじまるとされますが、 東金城の築城年代など詳細は不明です。
その後、 東金城の支城として築かれた田間城も築城等の詳細は不明です。 伝承では、永正6年(1509年) に酒井定隆が築城したともされますが、 史料で は確認できません。
いずれにしろ、 東金酒井氏の支城かつ東金城の北方の防衛施設として、田間城は築かれたと考えられます。
東金酒井氏は、里見氏と北条氏の争いが激化すると、 両勢力に挟まれ政治 的な判断を迫られました。 そして、最終的には北条氏に属し、 天正18年 (1590年) の小田原の役を迎えました。 東金城は、小田原の役まで東金酒井 氏の本城として機能していたとわかっていることから、 田間城も東金城の支城 としてその頃まで機能していた可能性が高いと思われます。
⬛︎御城印デザインのご説明
田間城は東西約 500m、南北約240mが城域と考えられ、主郭の他、 複数の 曲輪が形成されています。 堀や土塁などが良好に残る田間城の御城印には縄 張図をデザインしました。
合わせて、 東金酒井氏の家紋 「右巴 (右巻の巴)」 をデザインしました。 さら に、城下を通る街道や宿、 そして本城東金城との位置関係が分かる地図をモ チーフにしました。 現地から街道を見下ろすと、いかに田間城 が街道筋に対し意識的に築かれていたかを感じることができ ることから、御城印には街道を見張る城のイメージで門を描きました。
街道がよく見え、 東金城に向かう街道を押さえる役目が あったことが推察できます。
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