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⬛︎ 吉橋城のご説明 千葉県八千代市
吉橋城は印旛沼水系である桑納川の南に位置する台地の先端に築かれ ました。 現在、貞福寺がある台地一帯が吉橋城の城域とされています。 貞福寺は真言宗の寺で、応永元年(1394年)に創建されたとされます。 江 戸時代に書かれた『貞福寺文書』には吉橋城に関わる記載があったとい われますが、残念ながら現存していないため詳細は不明です。
吉橋城が築かれた台地の付け根には八幡神社が建っていて、この場 「所に「大木戸」があったと伝わっています。他にも周辺には 「花輪」など、 城の存在を連想させる地名が残っています。
築城年代や城主等の詳細は不明ですが、 高木 (高城) 伊勢守胤貞が城 主だったと伝わっています。 高木 (高城) 氏は小金城主高城氏との繋がり が指摘されています。 小金城主高城氏は千葉氏の庶流である原氏の家臣 であることから、 高城氏に繋がる高木 (高城) 氏が原氏の居城であった臼 井城の西方の防衛として吉橋城に入ったことが推察されます。
真福寺の北側には土塁で囲まれた曲輪があり、周囲には空堀、櫓台も 残っていて、 城域はかなりの広さだったと思われます。 吉橋城はこの地 域の中心的な城郭として、 東方 2kmの距離にある同じく原氏の家臣村上 氏の米本城と連携して機能していたことが考えられます。
⬛︎御城印デザインのご説明
吉橋城の御城印には、 千葉一族の家紋 「月星」 と 「九曜」をデザインし ました。 吉橋城の周辺には、 千葉一族が信仰した 「妙見」 が祀られ、「妙 「見橋」などの名が残ります。 それらのことからも、伝承の通り、 千葉一 族の系統と称する高木 (高城) 氏が城主だった可能性が高いです。
あわせて、吉橋城が築かれた台地の地形が分かる地図をデザインしました。 桑納川などに囲まれた要害であることがわかります。
吉橋城にはいくつかの落城伝説や合戦の伝承がありま す。 詳細は定かではないものの、地元ではそれらの伝承 を大切にしてきました。 そのひとつに、 吉橋城落城の際 にたくさんの血が流れ、それらの戦死者を弔うために祀ら れたという「血流地蔵」 の伝説があります。 御城印はそ この伝承をモチーフにし、お地蔵様の姿を描きました。
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