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⬛︎ 埴谷城のご説明 千葉県山武市
埴谷城は山武市内を南北に流れる境川の左岸に広がる台地上に 築かれました。 標高は40mほどですが、周囲はかつて水田となっていて、 湿地に囲まれた要害です。
台地の突端を利用し、地形に沿った五角形の単郭構造となってい て、腰曲輪が周りを囲んでいます。折れを伴う土塁や堀の痕跡が見て取れます 。
築城等の詳細は不明ですが、 上杉禅秀家臣の埴谷氏や、 千葉一族宍倉氏との関連が指摘されています。
埴谷氏は、秩父平氏を出自とすると伝わり、 関東管領を務める家 柄の犬懸上杉氏の執事だったといわれています。 犬懸上杉氏は上総 国守護を務めていたため、 埴谷氏がいずれかの段階で上総国埴谷 に入植したと考えられます。 重氏の代に、 主人である犬懸上杉氏憲(禅 秀)が鎌倉公方足利持氏に対して反乱を起こした「上杉禅秀の乱 (1416 年)」 が勃発しました。 翌年、乱は鎮圧され、 禅秀は鎌倉で 自害しましたが、上総国内で禅秀方の残党が処遇に対する不満から 上総本一揆とよばれる一揆を形成し、鎌倉府の軍勢と戦いました。 そ の上総本一揆の拠点のひとつが埴谷城だったと考えられています。
⬛︎御城印デザインのご説明
埴谷城の御城印には、千葉氏の家紋 「月星」、 千葉一族宍倉氏 の家紋 「九曜」 と、 埴谷氏の主家である上杉氏の家紋 「竹に雀」 をデザインしました。 埴谷氏は 「鍋かむり日親」で有名な、 日蓮宗の 高僧日親 (1407年-1488年) を輩出した家です。 日親は、埴谷城下 の妙宣寺で修行したといいます。
あわせて、 埴谷城の築かれた台地の地形が分かる 地図と、 上総本一揆の拠点のひとつだった埴谷城に 集まった埴谷重氏をはじめとする上杉禅秀派の姿をイ メージしました。
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