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⬛︎ 造海(つくろうみ) 城ご説明 千葉県富津市
造海城は浦賀水道に面し、 白狐川の河口を見下ろす丘陵の先端に築かれました。 目の前に は東京湾が広がり、 対岸わずか 12km先に三浦半島があり、 戦国期には北条水軍の拠点 であった浦賀城 (横須賀市) を正面に見ることができます。
「造海 (つくろうみ)」 という名は、 中世の郷名に由来し、「つくろふミの城」 として中世文書 等に登場しますが、 「百首の要害」 「百首の湊」 としても度々散見するため、 別名 「百首城」 とも呼ばれています。
築城時期などの詳細は不明ですが、 真里谷武田氏が上総国に勢力を広げていく過程の中 城として取り立てられたと思われます。 その後、里見氏の内紛やそれを取り巻く戦国期の様々 な勢力争いが起きると、 海上の重要拠点として機能し、真里谷武田氏没落の後は里見氏の 城として、 里見家臣である正木氏がこの地に入り、江戸湾を挟んで北条氏と繰り広げた抗争 の舞台となったと考えられます。
⬛︎御城印デザインのご説明
江戸湾を臨む好立地に築かれた造海城は、いつの時代も重要な海防拠点でした。 幕末には 異国船への備えのため、 造海城の曲輪などを利用して、 竹ヶ岡砲台が築かれました。 江戸時 代に書かれた砲台の絵図をモチーフに、 要害である造海城の断崖と地形を描きました。 造海城を拠点に、江戸湾沿岸部をめぐる戦国時代の戦いに登場する正木氏 「三つ引両」、 里見氏「二つ引両」 というそれぞれの家紋を配置しました。
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