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51 国府台城

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⬛︎ 国府台城のご説明 千葉県いすみ市
国府台城は夷隅川に面した台地に築かれた天然の要害です。 現在、五柱神 社が鎮座する平場が国府台城の主郭と考えられています。 比高15mほどの台 地の付け根を掘り切って独立させており、横堀も確認できます。かつては、 「新 「郭」 「城之内」 という城郭地名も周辺に残っていたといいます。

万喜城土岐氏家臣の三階氏が城主との伝承も残りますが、 築城主、 築城年 代など詳細は不明です。 しかし、国府台城は土岐氏の本城万喜城から南西約 1.5kmに位置していることから、 万喜城の南方を抑えるための支城と考えられ ます。

夷隅川は国府台城の眼下でクランクしていて、その角部は流れが緩やかで 船着き場にも利用できたと思われます。あわせて、国府台城の築かれた台地 が夷隅川本流の渡河地を抑えられる唯一の場所であったとも考えられていま す。 このように、国府台城は大多喜方面からの水運を抑えるとともに、さらに は伊北と伊南を結ぶ街道に隣接し陸上交通を監視する役目も担っていたと考えられ、 万喜土岐氏にとって重要な城郭だったことが推察できます。

また、国府台城から西へ3キロの距離に小田喜正木氏の支城とされる大野城 があり、大野城と国府台城がそれぞれの勢力の境目の城として機能していた と推測されます。

天正初期以降は万喜土岐氏と小田喜正木氏との関係が悪化し、 夷隅川を挟 んで両者が向かい合ったと思われます。そのような状況下で、 万喜土岐氏の 最前線の城が国府台城だった可能性も指摘されていて、詳細は不明ながらも この地域の歴史を物語る鍵になる城ともいえます。

⬛︎御城印デザインのご説明
万喜城の支城だったと考えられる国府台城の御城印には、 土岐氏の家紋「水 色桔梗」をデザインしました。 そして、 夷隅川に削られた断崖に築かれた要害 堅固な国府台城をイメージしました。

「国府台」 という地名の由来については諸説ありますが、そのひとつに鸛(こ うのとり)が飛来する地だったという説があります。 御城印には、鶴が夷隅川 に飛来した美しい景観を描きました。

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