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⬛︎ 東金城のご説明 千葉県東金市
東金城は東金市街地を見下ろす標高約70mの丘陵地に築かれた東金酒井氏の本城です。 城域は東西約700m、 南北約500mに及び、 半独立丘陵全体が城郭化され、南側は断崖となっており、 天険の地形を活かした縄張りといえます。
『鎌倉大草紙』によると、 享徳の乱によって起きた千葉氏の内紛をうけて、 美濃から下向した東常縁(とうつねより) が部下の浜春利を東金城に入れたと されますが、 東金城の築城年代など詳細は不明です。 関東に下向後は土気城 (千 葉市緑区)を本拠とし、 東金城にも一族を入れ、 土気酒井氏、 東金酒井氏と してそれぞれ勢力を広げていきました。
土気 東金両酒井氏は、里見氏と北条氏の争いが激化すると両勢力に挟ま れました。 そして、最終的には両氏とも北条氏に属し、 天正18年(1590年)の 小田原の役を迎えました。
東金城は、『関八州諸城覚書(毛利文書)』 などの文献から、小田原の役まで、 東金酒井氏の本城として機能していたことが分かっています。 発掘調査でも 16世紀中葉から後半の遺物が出土しており、 文献との年代の一致が確認され ています。
慶長18年(1613年)には、徳川家康の命により、 鷹狩りを行うための東金御 殿が築かれました。
⬛︎御城印デザインのご説明
東金城の御城印は東金酒井氏の家紋 「右巴 (右巻の巴)」 をデザインしました。 合わせて、 東金御殿の絵図 (「東金古城之図」) をモチーフにしました。 東金御 殿は東金城の跡地に建てられた鷹狩りのための御殿であるため、 東金上空を 舞う鷹の姿も描きました。
東金御殿の絵図 (「東金古城之図」) は、 天然の要害であった東金城の峻険さ と規模が感じられる絵図になっています。さらには、城下を通る街道や宿も描 かれていて、 東金の地が要衝に当たることが見て取れます。
徳川家康によって築かれた東金御殿でしたが、寛永7年(1630年) の徳川秀 忠の御成りを最後に鷹狩りは行われませんでした。 そして、寛文11年(1671年) になると、御殿は取り壊されました。
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