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49 物見台城

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⬛︎ 物見台城のご説明
物見台城は、多古町の南東部、 南中 「鴻巣集落」 周辺の台地に築かれ、 その台地が広範囲にわたり城 郭化されたと考えられます。 物見台城の西側には 「相ノ谷 (あいのやつ)」を挟んで中城があります。 こ の相ノ谷は中村中央の台地に深く切れ込んだ重要な谷戸のため、 物見台城と中城で相ノ谷を挟み、 連 携しながら監視を行っていたと考えられます。 また、 物見台城の東側には「中城坂」 を挟んで土やぐら 城があります。 この坂道は、 中村中央の台地へと通じる重要な街道であったと思われ、 物見台城と土 やぐら城が連携して監視を行っていたと推測できます。

南側を流れる借当川は、中世において多古 匝瑳地域の重要な水上交通路であったと考えられ、この 借当川を直接眼下に監視できる場所に物見台城は位置しています。 これらのことからも、 築城年代や 城主等の詳細は不明ながら、戦国期においては、この物見台城こそが中村中央の台地の南側を防衛・監 視する中心的な城郭であったことが推察されます。

物見台城は、現在山林や畑になっていて、当時の全体像は不明ですが、「諏訪神社」 周辺には土塁、 空堀、 桝形虎口等が残り、台地南西側には土塁、 腰曲輪、 物見台等が残っています。 物見台の周囲には城郭 遺構が良好に残っていて、 特に長さ約100mに及ぶ土塁と帯曲輪は秀逸で、 中世山城の姿を今に伝える 貴重な城郭といえます。

⬛︎御城印のご説明
物見台城の御城印は土やぐら城を含め、台地全体を利用して築かれたことが分かる縄張図をモチー フにしました。あわせて、 城の名前の由来になった 「物見台」に建つ物見櫓をイメージしました。 この 物見台は土やぐら城(物見台) と連携していたと思われ、この両方の物見台の位置を示すため、該当箇 所を黄色で色付けしました。 そして、 千葉一族ゆかりの地である多古の城郭には千葉氏が深く関わっ ていたと思われるため、千葉氏の家紋「月星」 を描きました。 物見台城がある中村地区には千葉胤貞の 伝承が多く伝わり、胤貞創建の寺院が数多く残っています。 物見台城では、和3年11月6日に日本初の「お城開き」 が行われました。 「お城開き」 では、山城のトップシーズンである秋から冬にかけての訪問者を歓迎すべく、城を整備し、安全祈願を行いました。 全国各地からたくさんのご参加をいただき、お城整備のボランティア活動をしていただきました。 その際に撮った記念写真をこの説明文の背景にデザインしています。今後、多古では毎年「お城開き」を開催していきます。

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