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46 松崎城

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⬛︎ 松崎(まつさき) 城のご説明 千葉県香取郡多古町
松崎城は多古町の東、 常盤地区の東松崎に築かれました。日蓮宗寺院である勝栄山能満寺を中心 とした、舌状台地全体に広がる城です。

松崎城の周囲には栗山川の支流が流れていて、 城があった当時は湿地に囲まれていたと考えられます。 現在、台地の大部分は寺院や人家が広がり、かなり改変されているため城の構造は不明です。しかし、 比高20mほどの台地は切り立ち、周囲には大きな土塁や曲輪、 また虎口と思われる遺構が点在し、 小 丘に築かれた要害であることが見てとれます。

地元では「物見塚」 と呼んでいる高台もあり、見張りのための施設があったことが想像できます。 城域の中心に建つ能満寺は、 寺伝によると天文5年(1536年)に日蓮上人が開いたといいます。日運 上人は正木氏に連なる人物で、 松崎城の歴史は不明ながらも、 千葉一族の領地である多古に、 里見氏、 正木氏の勢力が入り、何らかの関係を持っていた経緯があったことが考えられ、 水陸の要衝であった多 古の中世における重要性が浮かび上がってきます。

⬛︎御城印デザインのご説明
日蓮宗勝栄山能満寺は日運寺 (南房総市) と同山一寺で、 日運寺を開いた日蓮上人が隠居寺として多古に創建したといい、江戸時代に日運寺から独立して能満寺となりました。 また、 能満寺は日蓮聖人の 誕生した地に建てられた誕生寺 (鴨川市)の隠居寺としての役目もあり、日蓮宗にとって重要なお寺でした。 御城印には、松崎周辺の地図をデザインするとともに、 松崎城の中心に位置する能満寺の貴重な鐘楼 門(町指定有形文化財)をモチーフにしました。これは山門の上に鐘楼を乗せた珍しい造りで、 天保9年 (1838年) に村人たちによって建立された門です。 松崎城が機能していた当時も能満寺、もしくは能満寺の建つ平場は城の一部として使われていたと思われます。 あわせて、多古を所領としていた千葉氏の家紋 「月星」 と、 能満寺に伝わる正木氏の家紋 「三引き」 を配置しました。

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