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⬛︎ 八日市場城のご説明 千葉県匝瑳(そうさ) 市
八日市場城はJR八日市場駅の北側、 現在は天神山公園となって いる丘陵上に築かれました。台地周囲は断崖になっており、天然の 要害となっています。 南方約8kmの位置に九十九里浜が広がる水 運の要衝で、当時は今よりも海岸線が迫っていたと推測でき、城山 周辺は低湿地帯だったと思われます。
築城年代等の詳細は定かではありませんが、 千葉氏家臣の押田(お しだ)氏の居城と考えられています。 調査によると複数の堀が検出 され、16世紀代の在地の土器等の遺物が出土していることから、 八 日市場城は押田氏の勢力拡大に伴い取り立てられた城と思われま す。 城を整備し、 そして、 押田氏ゆかりの寺院である福善寺が城下 にあり、八日市場の宿が形成されていったと考えられます。
調査により大規模な改修がされたこともわかっており、千葉氏が 小田原北条氏に属す戦国時代末期の状況の中、 千葉氏家臣である押 田氏の城も軍事的緊張下の中で改修されたと推察できます。
⬛︎御城印デザインのご説明
八日市場城城主の押田氏はもとは源氏の出自と伝わり、 鎌倉 時代に三浦一族が滅びた宝治合戦 (1247年) 三浦方について一 族が討ち死にしたといいます。 その子孫が千葉氏に匿われたこ とから千葉氏の重臣となり、 押田氏を名乗ったとされます。
その後、戦国時代になると、 主君千葉輔胤の娘を妻にもらい、 千葉一族の家紋である九曜を模した 「丸九曜」を家紋としました。 御城印にはその「丸九曜」ともう一つの押田氏の家紋である「五 「三の桐」を配置しました。
城山には櫓台の遺構が残り、 南方向には九十九 里浜の海が見えます。 水陸交通の要衝で、眼下に は街道が通り、城下に形成された宿も見えたこと でしょう。 御城印には現地に立つ櫓のような展望 台をモチーフにし周辺の地図をデザインしました。
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